リミット・オブ・アサシン (2017)

文字数 486文字

【東洋的ニュアンスの殺し屋】 2018/6/18



SEALs出身(らしい)殺し屋による組織への復讐物語、手垢にまみれたプロットである。
主演はイーサン・ホーク、振幅の大きい彼の演技構成でも最右翼のバイオレンスキャラクターになった。
一見すると、組織の駒として使われた殺し屋の壮絶な銃撃戦が目玉のよう、実際(ジョン・ウィック)製作スタッフを売りにしているが、どことなく なんとなくウエットなのだ。
本シネマで主人公に絡む二人、
ひとりは長年の相棒のやはり殺し屋、
もう一人は殺し屋の標的(証人)を警護するインターポールの凄腕女性捜査官。

この三人に共通するのが家族への愛と後悔。
家族を人質に取られ、また処刑されるという卑劣な行為への憤りがシネマをキリリと締めてくれる。金のために殺し続けてきた主人公が「魂」を取り戻す、それは今生の自らの不正に対する償いか?
仕事と友情の境目が奈辺にあるか?

「確定した死」・・・タイトルの24 hours to live ・・・を前に主人公が選んだ道。
その道は東洋思想の香りがしていた。

香港シネマでしょう、この結論は。
物語の場所は香港と南アフリカ、欧米の文化のかけらもなかった。
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