明日の記憶 (2005)

文字数 416文字

【思い出した「死の覚悟」】 2009/10/26




若年性アルツェハイマー症という衝撃的な単語に腰が引けてしまい、結局DVDで観た。
テーマは実に分かりやすい。
ただし自分自身、そして自分等夫婦にとっては他人事とは思えない分、このテーマは重たくなる。
モーレツ社員(まだまだ生存してる)の主人公が病気を発症する経緯は、我が身にたとえて緊張してしまった。妻の動揺、決意、献身・・それぞれがとても他人事とも思えなかった。発症から6年間を淡々と描いているだけなのに、彼らの悲しみが、そして肌のぬくもりまでが伝わってくる。
所詮シネマだからきれいごとは当然としても、ありがちなお涙頂戴のプロットはどこにも無い。
僕にも死に方について本気で考えざるを得ない時期があったが、つい喉もと過ぎればで、当時の気持ちを忘れがちの毎日になってしまっている。
このシネマは「死の覚悟」を思い出させてくれた。
謙さん、樋口さん2006年邦画界のベスト演技でした。特に樋口さん。
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