グラスホッパー (2015)

文字数 483文字

【褒め言葉:ヒッチコック風サスペンス】 2015/11/8



その昔、原作を読んだ後、交差点や地下鉄のホームで列の一番前に並ぶのが怖かった。
実は今も怖いので、そろそろと列の後ろに下がったりしている。
今回「押し屋」のテクニックを拝見して、想像してた通りだと合点がいった、これはやはり怖い。
原作は殺し屋の展覧会のような小説だった記憶があるが、いかんせんずいぶん昔のことで内容は覚えていない、今回シネマ鑑賞には幸いなことではあったが。

そして本シネマだが、記憶にあったあの怖さがないのだ。
交差点への暴走突入、自殺見せかけ、ナイフ達人など結構血糊溢れるシーンがあるが、心理的怖さがない。
主人公の復讐物語が、一貫して合理的に進んでいくだろうという、妙な安心感があった。
嫌味な言い方をすれば、仕掛けられた伏線らしきものが安全ブイのようにプカプカ浮かんでいた。
褒め言葉にすると、ヒッチコック風の極秘作戦に踊らされる主人公に寄り添ってお付き合いできた。

老婆心:
カタキ役の人材不足が甚だしい、残念だった。
殺し屋を演じた、浅野さんと山田さんの極楽旅行が面白そうだ、続編はできないものだろうか?
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み