悪童日記 (2013) 

文字数 392文字

【シンプル】 2014/10/4



原作本の不思議な魅力がシンプルに映像化されている。
創造力とか、映像主張というものを排除したシンプルさに物足りなさを感じるのは、
これは贅沢なことだ。

肝心なことはしっかりと伝わってくるのだから、贅沢を云えばきりもない。
ハンガリーの民がどのように他国から蹂躙されたか・・・
家族がどのように裏切り行為をしてしまったか・・・
生き延びるためにはどのように精神を鍛えたのか・・・
聖書に学びながら聖書を信じることができない矛盾とは・・・
そして「死」と「生」の狭間とは・・・・

双子たちが、物語の中で成長していく。
母に見捨てられ、祖母にも虐待されながら二人のアイデンティティを築いていく。
そして一番の試練「分裂」を克服する。

戦争は悪の根源だ。
もし、戦争が無かったなら、双子は、そして家族は、
そして多くの人々はもっと違った試練に挑戦できた。

「生き残り」という試練だけでなく。

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