トリスタンとイゾルデ (2006)

文字数 676文字

【爽快、痛快、愛してるかい】 2007/9/9



申し遅れましたが、
僕は「西洋チャンバラ愛好家」で且つ最近は「ルーファス・シーウィル私設応援団長」を自認しております。
当然ではありますが、本シネマでは至れり尽くせりの至福時間を過ごさせていただきました。

とはいいながら、「本作品は一粒で3度おいしい」娯楽作品であることを、欲目を瞑ってここに誓います。
☆刀アクション、刀プレイが西洋チャンバラの定型を守って美しいところに、
二刀流などの創意工夫のあとも嬉しいんです。
☆看板にもなっている「トリスタンとイゾルデの許されない愛の行方」が時代劇とは思えないフェミニズムに支えられ、これも嬉しいんです。
☆お気に入り「ルーファス・シーウェル」今作では、同情をもらえる善き人役です、
観てる僕はどうも落ち着かない。
《レジェンド・オブ・ゾロ》では嫌味なフランス貴族、
《ロックユー》ではこれまたニヒルで尊大な貴族、
《ホリデイ》では再び嫌味なもて男、
・・・・・キリング・ビューティと名づけたぐらい目線が必殺媚薬ビーム。
そんな悪役存在感が大好きだけど、
今回の善き人役はそれなりに嬉しいんです。
(でも、同情するなら主役をくれって言いたいねファンとしては。)

観る前、なんだか「中世恋愛もの」は肩こりそうだな・・・?
閉塞感まみれになったらお肌によくないな・・・?
って心配だったけど、まったくノウプロブレム。
良くも悪くも、21世紀味付けのスピード感、倫理観をベースにし、退屈させてくれない。

爽快、痛快、愛してるかい・・・でした。
これを楽しめなければ、もう今後シネマを楽しもうと思わないことだな。

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