エベレスト 3D (2015)

文字数 442文字

【そのまんま エベレスト】 2015/11/10



タイトルに《3D》がついているのには意味があることがわかった。
最近僕は2Dを敢えてチョイスしていたが、今シネマにはオプションがない。
露骨な営業政策なのかしらん・・・と訝しみながら拝見した。

3Dは、立体的にシネマを鑑賞できるといいながら、映像が襲ってくるような感覚が僕には馴染めなかった。
そして本シネマ、この立体感こそは3Dの使命だった。
壮大で、美しいエベレスト。
寛容で、邪悪なエベレスト。
それに比べれば、何ともちっぽけで我儘な人間たち。

劇中、「なぜ人は山に登るか?」を問いかけるシーンがある。
本音が訊けたような気がした。
曰く 「自分にその能力があるから」、曰く 「心の鬱積が晴れるから」。
エベレストを敬う言葉は出てこない。

これほどまで、自然に対して俳優が霞んでしまったシネマも珍しい。
誰をどの俳優が演じているのか?・・・などと云う関心はシネマが始まるとどうでもよくなる。
繰り返しになるが、
人間はエベレストの前では本当に小さい存在だった。
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