L change the WorLd  (2008)

文字数 565文字

【松山ケンイチ 恐るべし】 2008/8/9



本シネマのために《デスノート》含めて一挙3本観た、かなりお疲れ。
松山ケンイチを最近意識し始めたのがその理由だ。

これまで意識せずに出会ったシネマは《リンダ、リンダ、リンダ》、《男たちの大和》、
《椿三十郎》、《神童》、《サウスバウンド》、
よくよく思い出してみれば彼の助演はそれぞれタイプは異なっているが、重要な役割を危なげなくこなしている。
おそらくは器用な役者なのだろう・・・・と思っていたところ「L」の一枚看板だ。

《デスノート》はよく出来た電気紙芝居としか言いようがない。
コクもマロミも、深さも情緒も無い。
ただひとつ「L」のインキューベーターとして価値があった。

その結実として派生した本シネマは本家を凌駕していた。
荒唐無稽の開き直りとして発想した「L」のクローズアップは、
人類絶滅危機にまで話が拡大し、紙に書いて人を殺すなどという姑息を一掃してしまう。
タイムリミットパータンも、すでに結末がわかっているにもかかわらず効果があった。
これはすべて「L」の優しさ、人類への犠牲貢献がテーマだったからこそ。
そのLの実像が解きほぐされていく場面場面が愉快だ。
背筋を伸ばそうとして無理するLに、つい微笑んでしまった。
松山ケンイチ恐るべし。

老婆心:
所詮、電気紙芝居の派生シネマ、過大な期待はいけません。


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