母と暮せば (2015)
文字数 413文字
【井上ひさしと暮らせば】 2015/12/12
「父と暮らせば」への深い敬意が終始感じられる。
それでも物語は、その思いが込められた、いつもの山田節に終始している。
日常では登場しないような、会話のやり取りは相変わらず圧巻だった。
二宮さんの長い台詞は僕の記憶に残る演技になりそうだ。
彼をしっかりと受け止めていた吉永さんは、もはや次世代への継承を担う貫録だった。
二人芝居のアクセントでしかなかった黒木さん、
それでも昭和の愛情教則本のモデルのようだった。
僕の世代ぎりぎりで、彼女の葛藤と悔恨が理解できるのかもしれない。
物語のありようのままの暗い画面の連続から最後に光が溢れてくる。
物語の基盤にあるキリスト教、その救済に安堵した。
結局のところ、
臆することない山田監督の強い思いが感じられたメッセージシネマだった。
換言すれば、涙のカタルシスもないエンターテイメント色希薄な作品だった。
今、このシネマを創らなければいけない現実に想いを馳せた。
「父と暮らせば」への深い敬意が終始感じられる。
それでも物語は、その思いが込められた、いつもの山田節に終始している。
日常では登場しないような、会話のやり取りは相変わらず圧巻だった。
二宮さんの長い台詞は僕の記憶に残る演技になりそうだ。
彼をしっかりと受け止めていた吉永さんは、もはや次世代への継承を担う貫録だった。
二人芝居のアクセントでしかなかった黒木さん、
それでも昭和の愛情教則本のモデルのようだった。
僕の世代ぎりぎりで、彼女の葛藤と悔恨が理解できるのかもしれない。
物語のありようのままの暗い画面の連続から最後に光が溢れてくる。
物語の基盤にあるキリスト教、その救済に安堵した。
結局のところ、
臆することない山田監督の強い思いが感じられたメッセージシネマだった。
換言すれば、涙のカタルシスもないエンターテイメント色希薄な作品だった。
今、このシネマを創らなければいけない現実に想いを馳せた。