セブン・シスターズ (2016)

文字数 540文字

【切なさも七倍】 2017/12/18



ノオミ・ラパス主演のディストピア・シネマ、彼女らしいアクションもしっかりと楽しめる。
本作の悲しい未来は「人口暴発問題」が引き起こす、いわゆる「一人っ子政策」。
ずばり同じような政策をとっていた国でも破綻や弊害が起きたことが知られているが、
人類の滅亡もその自己責任とすれば、いかなる出産管理体制は容認できるものではない・・・と思うのだが。

本作の見所は、一卵性(だろう)七つ子姉妹が、徹底した一人っ子体制の中で、どのように生き残るかというところ。
その姉妹7人をノオミ・パラスが演じ分ける。
それぞれマンデイ、チューズデイ…サンデイと曜日で呼ばれる姉妹を認識する方が難しい。
だからこそ性格別、または人生観別のノオミ・ラパスの演じ分けはちょっとしたお楽しみではある。

さて、この7人が《児童選別局》というオッカナイ組織から命を狙われるのはエンターテイメントとしては定番なのだろうが、
7人全員が生き残れるものか? それもどうやって? という焦燥感をうまく引き出してくれる。
誰かは命を落とすのか?
であれば誰が生き残るのか?
児童選別局の隠された秘密は?

ミステリー&アクションいっぱいの近未来SFシネマ、
誰が残ってもノオミ・ラパスじゃないの!・・なんて言わないで。
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