幸福な食卓 (2006)

文字数 797文字

【ごちそうさまの1本】 2007/7/1



お奨めにより観ました。
いやぁ~困ったな、僕の最大のウィークポイント「キャンパスもの」
それも中・高校編が隠されてるなんて・・・。
このシネマのテーマはタイトルの示唆するように総合的には「家族」なんでしょうけど、
僕はサブテーマのキャンパスストーリーでさっさとメロメロになってしまいました。

勉学君がうらやましかった、僕も出来ればこんな男子生徒になりたかった。
素直で愛すべきカン違いの勉学君、でも賢くも,とっくに愛の本質を見抜いていた勉学君、
君は、すべての夢見る男性の理想だ。
そのカン違いの君を、丸ごと受け入れ、何より愛を受け入れた佐和子君との
1年9ヶ月を僕は忘れない。
君たちが過ごした本当に貴重な時間を僕も一緒に追体験させたもらった。

忘れられないシーンがある。
佐和子が窓からそっと勉学の新聞配達を見つめる・・・、
最初はほんとにこんなに朝早くバイトしてるんだ・・!って驚く。
そしてその日、彼に声をかける・・・「オゥッ」の返事が悲しい。
ずっと僕の心に残るだろう、ありがとう。
さて、シネマ全体の感想も一言;
「食卓」という言葉に集約される、テクニカルな隠し味が随所に配置されている、
こんな細工は大好きだ。
■朝の食卓で宣言「お父さんを今日からやめて、受験勉強する」ってぇ~?
 どれほど僕だって妄想した甘い夢か。
■そもそも、通いの賄いお母さん、てのが意表をついたね、
 そのお母さんも甘み屋でバイトしてたし。
■朝ごはんはどうやら兄貴の担当だったが、おいしそうな日本食だったな。
■DHAたっぷりの鯖は恋のキューピット。
■クリスティーヌの蛋白質、(まだいたのねっ?の)ガブリエルの脂肪。?
■兄貴の押しかけ恋人は食材持参だった。
■カルシウムたっぷりのシュークリーム。

楽しくても、悲しくても、人間は食べる。
家族には食事がつき物、食が家族を形成するんだろうな。
ごちそうさまの1本でした。

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