ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男 (2017)

文字数 523文字

【チャンピオンは似た者同士】 2018/9/4



1980年 ウィンブルドン決勝、ボルグとマッケンローの死闘を描いたテニス界レジェンド物語。
それぞれをスウェーデンとアメリカの発展途上俳優が演じる (スベリル・グドナソン、 シャイア・ラブーフ)。
何やら、官製の偉人伝シネマを観ているような退屈なシークエンスが多かったが、それも偉人伝ならば仕方ないか。

見どころはやはり決勝戦のタイブレーク、
再現シーンなのに圧倒される、
製作陣の熱い思いが伝わってきた。

1980年ボルグは24歳、マッケンローは21歳でしかなかったことを改めて思い知らされる。
彼らは実はもっともっと幼いころからスーパースターだったことをシネマは細かく検証していく。二人の少年時代のエピソードすべてが天才プレイヤーの孤独、焦燥を説明していく。

決勝戦で対峙した二人、実はほとんど同じような葛藤に耐え大成してきたことを僕は初めて知る。何とボルグも自分の感情をコントロールできない小年だった、マッケンローと同じく。

端正な容貌の氷の男ボルグ、
大声で判定にたてつく悪童マッケンロー、
天才をそんな決まり文句で括ることはできない。

本シネマ圧巻は二人の友情の始まりだった、
天才同士でしかお互いを理解し合えない。
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