超高速!参勤交代 リターンズ (2016)

文字数 445文字

【進化した続編、好感度アップ】 2016/9/11



続編であって、ほとんど同じネタでありながら作品全体の格式がアップしているのは稀なことだ。
格式といっても、準ドタバタ チョンマゲコメディとしてなのだが、
シネマの原点である娯楽性を見事に開花させていた。
時代劇的痛快のコンセプトの中に、正義、巨悪、ちょい悪、が同居している。
その対極として恋あり、人情あり、泣かされ笑わされる。
コメディのすべての要素を弱小藩の悲哀に盛り込んだ手法がますます冴えてきている。

続編にありがちな「手抜き」が全くなかったのは立派だった。
前作の憎いばかりの心配り演出は、今作でも細やかな場面にまで行き届いていた。無論脚本もしかり。
それらは、奥深い映画製作ではなく、すっきりした娯楽作に狙い定めた結果なのだろう。

ここまでの2作で参勤交代という大きな素材を上手に料理してきたが、さてこれからはどう展開するのだろうか?
吉宗様のお言葉からすると、弱小藩主内藤政醇の老中抜擢なんてことがあるならば、またまた大騒動になりそうだけど・・・
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