エバン・オールマイティ (2007)

文字数 629文字

【神ご本人の所業だからお好きなように】 2007/12/12



前作(ブルース・オールマイティ)では粋な神様のご冗談が面白かったし、
ジム・キャリーの看板で観てみた記憶がある、神をも恐れぬカジュアルな作品との印象だった。

続編は前作で脇だったものの、その後コメディ道精進の結果ビッグネームになったスティーブ・カレルが、今作では神様のお相手をする。
もちろん神様役はモーガン・フリーマンで、変わらず。
今回もオヤジギャグをかまし庶民派のイメージは堅持しながら、どでかい神業、なんと大胆にも旧約聖書に絡んでいく。

まぁ、神ご本人の所業だからお好きなように・・・・というところなんだな。
テーマは、あっと驚く「ノアの箱舟」。
知的くすぐりコメディとして秀作だ。

オープニングタイトルバックに、鳩がオリーブの葉っぱをくわえているところから、
このストーリーの壮大さが暗示される。
CG使いとはいえ、ワシントンに此の世の生き物を「つがい」で集合させ、箱舟を作らせるとは、壮大というより尊大といった方がいいのかも。
いずれにせよ、モーガン・フリーマンの神様ならではのビッグジョークだ。
このくらい馬鹿馬鹿しいスケールのおふざけ神様プロジェクトではあるが、
勧善懲悪と家族絆が一本筋を通していて、スラップスティックに陥ることなく、
心ポカポカになれるのが嬉しいところだった。

エンディングにもオリーブをくわえた鳩が空に舞っている、
まだまだこの世界は生きる価値があるとでも言う意味なのか?
ほんとにふざけてるのかどうか、よくわからない??
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