渇き。 (2014)

文字数 564文字

【毒薬の意地】 2014/6/29



「劇薬エンターテイメント」ってな宣伝コピーだったけど、毒薬に近いかもね。
R15指定なので(だからって)高校生割安価格(¥1,000)はどんな意味があったんだろう。
っていうか、高校生に受ける内容だったか、とても疑わしいもんだ。

中高生にはびこる、「いじめ」「ヤク」「ウリ」そして「暴力」。
大人の事情とやらの「不倫」「家庭崩壊」「欺瞞家庭」。
お決まりになったみたいな「警察腐敗」「警察と組の癒着」。

今更ながらの現代を象徴する悪の華(劇薬?)ラインアップに挑む
超悪の華(毒薬?)の元刑事パパ。
同じように娘を探すアクションシネマ「96時間」のスマートパパとはえらい違いの泥臭さだ。
もっとも、その「娘」も毒薬の子だけに、物語も映像もドロドロ。
これをもって、典型的な日本的親子関係を象徴しているのかも。

観るほうも「血の多さ、血の赤」にドロドロしてくる。
エンディングに至るまで、多彩な映像表現で娘の真の姿が多様に描かれる。
どれが本当の姿でしょう?という真相ミステリーでもない。

相手を愚弄して最後は無限の穴に突き落とすサイコ娘がパパにまで仕掛けた劇薬。
パパは、どうしても決着をつけなければいけなくなった。
毒薬の意地か?

見所は、役所さん。
リーアム・ニーソン、ブルース・ウィルスにも負けることない不死身のパパでした。

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