アトミック・ブロンド (2017)

文字数 624文字

【ヴィヴァ パクス・アメリカーナ】 2017/10/20



エンディングだけで100点満点。
エンディングでは声をあげて笑ってしまった、もっとも自虐笑いだったけれど。
その説明をネタバレなしでお伝えするのは難しい、ここは是非劇場に足を運んでください。

物語の大筋は、英国情報部MI6最強のスパイ(女性)が繰り広げる
ジョン・ウィックばりの接近戦の数々だ。
そしてキーワードとして:
●「1989年のスパイシネマだが、ベルリンの壁崩壊とは関係ない」
  というシネマ開始早々のコメント
●「だます相手をだますのが愉快」という金言
  ところがスパイ暗躍の舞台は、まさにベルリンの壁崩壊の東西ベルリン、
  キーワードが気になるところだ。

東西冷戦終結、東側崩壊の混乱の中ベルリンで暗躍する各国スパイたち。
本シネマでは各国情報部門のお家の事情も巧みに組み込まれ、
MI6、KGB,フランスDGSE、CIAの面々勢ぞろいとなっている。
MI6は1960年代のキム・フィルビー亡命事件の傷を引きずって弱体気味、
強力な助っ人がやんちゃな従弟CIAだった。

誰も信じられないスパイゲームのなかでの主人公のスーパーパフォーマンスが描かれる。
シャーリーズ・セロンの圧倒的献身演技が小気味よい。
頑強な荒くれ男たちにも敢然と立ち向かい撃破する、
ガンアクションもさることながら素手の接近格闘シーンに圧倒された。

まずはシャーリーズの美と知能とパワーと根性を愛でるがいい。
そしてエンディングで大笑いしよう。

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