ニュースの天才 (2003)

文字数 471文字

【捏造はいけません】 2007/2/9



実話に基づいた深刻なストーリーだ。
アメリカ政府にも権威付けられるほどの雑誌THE NEW REPUBLICで記事を捏造していた若手記者が主人公。
この主人公の独白に怖いものを感じた。「雑誌の記事には2種類ある。何回も多面からプルーフが入れられ正確性を期した記事、と、誰もがその信憑性を確認できず取材ノートだけがその証拠となるいわゆるスクープ記事」。

この主人公はどんな記事が読者に受け入れられるかを考えて捏造の興奮に嵌まり込んでしまう。最後には全てをフィクションで埋め尽くした記事から綻びが生じて追求されることになるが、彼の抵抗はすさまじく観ていて息苦しくなるほどだった。

マスコミ報道と真実の間にいかほどの大河が流れているかについていまさら、驚いたり嘆いたりする僕ではないが、シネマ後半で編集長が主人公を追い詰める姿を観て、出版現場の良心に感激してしまった。
ウソはいけませんね、というのが教訓。

主人公を演じてるのが当時21歳のヘイデン・クリステンセン。
現在この役柄の年齢(25歳)になった、末恐ろしい逸材だ。
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