ザ・サークル (2017)

文字数 482文字

【スティーブ・ジョブズの膵臓でも召し上がれ】 2017/11/10



ユートピアが実はとんでもないディストピアだった、みんな騙されていた・・・と云う古典的な物語、退屈だった。
SNS大手に就職して自分のキャリアを上昇させる決意をした女性(エマ・ワトソン)、対SNA サークルの社長(トム・ハンクス)との確執。

新旧の実力俳優を擁してのシネマが陳腐の奈落に落ちてしまった。
情報管理社会とはいえ民間SNS運営会社が国家機能を代替する発想は、近年のスノーデン事件の緊迫感から遠く離れてしまった。
偶然とはいえ、日本においてSNSを悪用した猟奇殺人事件が今現在話題になり、その行方としてSNSの規制が権力側からまことしやかに提案されている状況だ。
スノーデン事件を教訓とした、ある種の情報管理の意図をテーマとしたシネマだったのかと疑ってしまった。
情報は権力の支えであり、だからこそ逆に脅威にもなりうるのだから。

というほどの示唆すら実は本シネマにはない。
ただただ教祖的な社長と新米社員の争いに徹し、その結末もお粗末極まりない。

スティーブ・ジョブズの評伝シネマの膵臓でも食べてみるがいい。
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