ぼくらの家路 (2013)

文字数 515文字

【子供が親を超える時】 2015/9/25



どうしても「誰も知らない(2004)」を思い出してしまいました。
そして柳楽優弥さんと本作主人公ジャックを比べてしまいます。
ふたつの作品は同じように、
子供を育てることのできない母親だけど、
そんな母親にしか頼ることしかできない男の子の物語でした。
小さい兄弟姉妹をけなげに守ろうとする一番上の男の子の物語でした。

本作の舞台はベルリンです。
ドイツではシステムによって児童保護が作動するようです、
どこかで誰かが不幸な子供をしっかり知っているわけです。
ジャックは、しかしながら母親を信じていたいという未練に衝かれています。
一度は手に入れた法定の居場所を捨てて母親に会いに行くのが大筋のお話です。

弟とジャック二人は母親不在のため自宅に入ることができないまま、
近所を放浪します、とても現実的でした。
親切な大人が手助けしてくれることはありません。
二人が母親を探して、母親が関係した男たちを訪問するシークエンスは切ないものです。
ジャックはその都度どんどんタフになっていきます。
さて、
口先ばかりの母親の本性、
小さな弟を守りたい気持ちが最後にジャックに決断させたことは・・・?
本当はどうすれば一番よかったのかな?

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