世界最速のインディアン (2005)

文字数 674文字

【街の人気者が苦手だ】 2007/8/4



本シネマのおかげで見知ってしまったINVERCARGILL(インバーカーギル市、ニュージーランド)、市のホームページを覗いてみて、一度行ってみたい素敵な町だなとマインドコントロールされた。僕は何よりもこの町の住民たちが好きになった。

この市の資料によると、
市の有名人にバート・マンローは名を連ねている、
説明によると彼は「発明家、バイク狂」だって。
こんなおかしな自称発明家ってのは僕の少年期に地元社会に必ず一人くらいいたもんだ。
いわゆる「変わり者」・・・・・だけど「人気者」。
そうなんだ、発明家ってことならバートの行動に理解を示してもいいような気持ちに傾ける。

僕がインバーカーギル市民が好きになったのとは裏腹に、
バート本人は僕の苦手なタイプだ。
傍若無人で下品、非常識でエゴイスト、町の発明家は大体そんな型式だった。
だから、「仕方がないおっちゃん」だと思えると腹は立たないのもひとつの型式だった。

そんな発明家が、発明パーツ数々で周りの善良な人々を魅了していくのも、仕方なし。
エントリーなしで無理やりレースに出てしまうのも、仕方なし。
ご婦人方にセックスアピールで取り入るのも、仕方なし。
なんだなんだ、これはスピード狂発明家不良ジジイ物語だった。

「人生、年をとっても挑戦することは素晴らしい」、
「一生よりレースの5分間に価値がある」、
「決してあきらめない」、
こんな老人の言葉に(見るからにアンソニーは脆い)僕は鼻白む。

僕には当たり前のことだ。
言葉にすればいいと言うものでもない。

いまだに、やんちゃな街の人気者が苦手だ。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み