マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー (2018)  

文字数 594文字

【続編だけど 16倍 感動する】  2018/8/26



前作から10年を経ての続編、シネマ設定は前作の数年後か?
キャスティングは不動なので俳優さんたちもみんな10歳お年を召していた。
ソフィアの3人のパパもしっかり自然に老けている(実年齢で58歳から67歳)。
ママ(メリル)に至っては(実年齢69歳にして)すでに鬼籍に入っている始末だ。

第1作がABBA楽曲をメインにした反面、というか、
だからこそ壮年男女の恋物語・ファミリー・ポートレート、
ソフィの結婚式の華やかさの裏に苦い青春の禍根が渦巻いていた。
つまるところ、
オジサン・オバサン向けのかったるさがシネマを減速し興ざめにしていた。

そして全く同じシチュエーションでシネマが継承される。
大きな違いは若き日のママとパパ3人がダブルキャストで登場すること、
それもシーンごとに目まぐるしく交替する。

ABBA楽曲は前作と同じだけど、若き才能たちの歌声やダンスは前作のことを思えば大興奮だ。
スピード感と躍動感が倍増するのは当然だった。

「若いドナ」で2倍 
「若い3人パパ(ビル・ハリー・サム)」でまた2倍
「若いトーニャとロージー」でまた2倍
「アンディ・ガルシアとシェール」でおまけにまた2倍

都合、16倍もの面白さになっていた。

続編がこれほどまでにエキサイティングなのも珍しい。
高齢者社会になるほどに、
老人たちは若き日々の夢、甘い思い出に浸りたいのだろう。

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