アイ ウォント ユー (1998)

文字数 718文字

【LOVE レイチェル 美しい映像】 2007/3/25



マイケル・ウィンターボトム監督初体験でした。

ホントの興味は、当時売り出し中のレイチェル・ワイズ、僕のお気に入り女優さんの一人だ。
この翌年、《ハムナプトラ》で僕の前に現れたわけだが、このシネマでもその片鱗どころか全鱗を確認できて一安心したしだいだ。

ストーリーはイギリスの片田舎にっひっそりと生きる女性ヘレン(レイチェル)に訪れる人生の負債返済トラブルと、彼女なりの解答を、ミステリアスにセクシャルに描いている。
もっと、世俗的な言葉にすると、彼女の過去に潜む真実は?殺人事件の真相とは?
ってな感じになるが、このサスペンスは一筋縄ではいかない。

彼女の周りに集う奇妙なキャラクター集団、中でも失語症の少年とその姉の奔放な生き方は、気にならざるを得ない。
なぜなら、監督のメッセージがこちらにも分散されているのが明白だから。
どうやら、マケドニア移民のように見受けられる姉弟が物語の実質の語り部になっている。
ひたすらヘレンの言動を盗聴する弟ホンダ、ヘレンの昔の恋人に言い寄る姉が事件を紡いでいく。
サスペンスとしては、過去になかった手法、面白く没頭させてもらった。

ところで、
ラブサスペンスとして凡庸なレベルと評価されそうなシネマだけど、映像の美しさを記憶していたい。
色の要素すべてがスクリーンに、それも英国のくすんだ色調の中にまがまがしくも表現される。
シネマの隠れたそして重要な喜びは、映像の美しさ、それこそシネマならではの特権である。
映像を特殊処理してるかどうか、専門的なところは不明だけど本シネマは魅力的映像が多かった。

もちろん、何よりもレイチェルが美しかったのは、申し上げるまでもないけど。
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