アムステルダム (2022)

文字数 653文字

【キラ星の俳優に逢いましょう】 2022/10/28


イアン・マキューアンの「アムステルダム」が映像化されたものと最初勘違いしていた。
主演にクリスチャン・ベール、ジョン・デイビッド・ワシントン、マーゴット・ロビーの名前が並んでいるので、ちょっと違うかな・・と気づく。

物語をざっくりと腑分けすると、ラッセル監督(脚本も)がベールと組んだ(3本目)アメリカンドリーム寓話だが、よくもこれほど良い俳優を揃えたものよ!という印象が強すぎて、ストーリー展開の甘さすら気にならない。

1930年 アメリカにも及んだファシズムに対決する自由と平等を愛する帰還兵たちが、まるで現在の分断危機を回避するかのように戦いそして勝利する。
やっぱり、夢物語よもう一度だった。

そんなたわいもないファンタジーがほぼ実話だと説明される。
独裁政治に抗い、偽の愛情に背を向ける主人公たちが今分断のアメリカにいてほしかった・・・という祈りにも似たメッセージを受け取った。
ファシズムに抵抗するグループには前述の3名に加えてロバート・デ・ニーロ、
ファシズムに加担する側には、ラミ・マレック、
そのほかにもゾーイ・サルナダ、マイク・シャノン、クリス・ロックなどの芸達者たちが馳せ参上している。

またぞろのナチスネタ、それも実話ベース・・・という堅苦しいことは考えずに、これらキラ星の俳優さんたちを見てみるのが本シネマの正しい見方だろう。
老婆心:
クリスチャン・ベールが今度は眼球をポロポロ落としてくれる。ホントと嬉しそうだった、よくやるね。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み