ランボー 最後の戦場 (2008)

文字数 751文字

【裡なる良心にはご遠慮いただいて・・・】 2008/5/25



ご丁寧にも《・・・最後の・・・》と注意書きを頂いたので、お言葉に甘えて大スクリーンで拝見させていただいた。
直近作のロッキーシリーズでも《・・・ザ・ファイナル》と銘打ったりして、
スタローンはこんなに儲けの良いビジネスを本気で店じまいをするのかと心配だ。

しかしながら、
よくよく注意すると原題は《ジョン・ランボー》、最後という文字は何処にも見当たらない。
ちなみにロッキーの場合も《ロッキー・バルボア》が原題、ランボーと同じ扱い、
つまり、ロングセラーヒーローの名前がシンプルに謳われているのだ。

これをしてスタローンの自画自賛的有終の美と総括するには、やはり惜しいブランドシリーズだと、つくづく感傷に浸ったりしてしまいそうだが、
シリーズ最短90分の中に凝縮されたアクションの連続に圧倒され、しんみりしている暇などこれっぽっちもなし。

製作時、その折々のアメリカの悪役がバッタバッタと殺されるなか、ランボーと仲間は死ぬことも無い・・・のが定説だが、今回の《悪》はミャンマー軍、当然虐げられる側は武器も無い農民というわかりやすさ。
キリスト教布教団体と傭兵がこれに足手まといとして絡まってランボーを悩ませる。
ランボーのお言葉によれば;
《プレッシャーを受けるほどに、殺しのファイトが沸く》そうであり、
こりゃまさにアメリカンフットボールの逆転タッチダウンパスのようなスポーツ感覚。

間違っても、
戦争の悲惨さや、独裁軍事政権の非業さを語る勘違いはしない方がよろしいかと。
一方、残酷さはVFXの進化もあってまさに迫真の領域に迫ることも、あらかじめ覚悟しておこう。
僕は一体このシネマからなにを学ぶのか?
そんなことも考えない方がよろしい
・・・・と裡なる良心がささやいている。
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