ゴジラ キング・オブ・モンスターズ (2019)

文字数 385文字

【怪獣が強すぎて 何も見えない】 2019/5/31



「さらば 友よ」 芹沢教授のこのシーン唯一が僕の情緒をざわつかせる。
あとは、ゴジラゆかりの懐かしい怪獣たちの独演舞台になっている。
勝手な想像だけど、怪獣ファンにはたまらないシネマに仕上がっている。

ゴジラに政治的、思想的な想いを入れるほど野暮ではないが、
それでも、もう少しゴジラを巡る人間ドラマを期待していた。
いやいや、アメリカ人学者夫婦と娘の家族がいた、彼らの悲劇に共感できなくもない。
しかし、そんな儚いシンパシーも怪獣たちに無残にも奪い取られてしまった。

それは、あまりにもゴジラが人間の味方だったからであり、他の怪獣が獰猛だったから。
ゴジラが人間に与するのは人間のためではないにしろ、その援助は強力過ぎた。
強力過ぎて、そのほかの物語が小さすぎて見えない。

芹沢教授が 最後の最後に眼鏡を外したのがせめてもの救いだった。
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