ギャングース (2018)

文字数 501文字

【楽しそうなシネマ創りも いいかな】 2018/11/26



少年院で知り合った3人の男の子たち、底辺にいることもできない彼らの切なさが伝わってきた。
3人には家族とのつながりもなく、仕事も住むところもない。
彼らの夢はお金を稼いで「証明書」を偽造してもらうこと、なんとも悲しい。

でも、彼らのしのぎは犯罪者のたたき(強盗)、
一般人相手の詐欺、窃盗には手を出さない。
本シネマでは、「振込詐欺グループ」との抗争が細部にわたって描かれる。

そんな裏稼業世界にあっても彼らは最底辺から這い上がることがなかなかできない。
みじめな失敗に終わる青春苦い味ストーリーかなと思っていたが、
終盤で一気に知的犯罪モードに変わる、少しだけだけど。
オーシャンズ…とまではいかなかったが、意外な展開に少し興奮した。

シネマ全般に、日本がはまり込んでしまった「富の不平等」への糾弾が感じられるが、所詮は無軌道な若者犯罪の顛末だった。

僕が戸惑ったのはキャスティングのバラエティ。
どこかで見たことのある異色の男優さんたちが大勢顔を見せている。
みんなこれからのシネマを背負って立つ人材なのだろう、
シネマの悲惨な現状とは裏腹に演技者に幸多かれと思った。
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