ザ・ウォーク (2015)

文字数 546文字

【古き良きアメリカへの郷愁】 2016/1/23



実話だそうだ。
フランスの若者グループが、
非合法的にワールド・トレード・センタービル南北棟の屋上をワイヤーウォークする。
今もある、世界各地の高層ビルでの冒険者たちの自撮りのパイオニアのようなもの。
その理由は、僕なんかには不可解なもの・・・「それが夢だから」

問題は、舞台となったワールド・トレード・センタービルだ。
シネマの中で、主人公サポートグループにこう言わしめている・・
「これで(ザ・ウォークで)このビルにも命が吹き込まれた気がする」
エンディングはこの2本の摩天楼が夕闇の中で一瞬光り輝くカット。
僕はこの施設が蹂躙され破壊されたことを知っている。

シネマは主人公フィリップが自由の女神像に立って、過去を振り返る形で進行する。
フランスがアメリカに送った連帯の証しのこの自由の女神像が、
あたかもちっぽけな若者たちを見守るように思えた。
シネマの中でさりげなく当時の政治環境が説明される・・・・
「この年1974年ニクソンがウォーターゲート事件で辞職する」、
「ニューヨーク市民がこの時もケネディ喪失を悔やむ」

この時からアメリカは大きく変わっていく。
夢を実現するためにアメリカに行くことは今も間違っていないのだろうか?
本当にその夢はアメリカにあるのだろうか?



ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み