極道大戦争 (2015)

文字数 523文字

【日本的破滅思考ですか?】 2016/6/27



北野監督の「龍三と七人の・・・・」といい、本シネマといい「ヤクザジャンル」崩壊へささやかなレジスタンス活動をみるようで痛々しい。
一昔だと、レジスタンスはパリを開放して英雄になるのだけれど、現在では徹底的に空爆されてしまい、レジスタンスも立場が希薄になっております。

今作でのレジスタンスの武器は
「みんなヤクザになってしまおう」という日本人の大好きな破滅思考。
一億玉砕のように皆がヤクザになれば誰も困らないというわけなんでしょうか?
そのツールがヴァンパイア―で、血を吸われたらヤクザになるというシンプルなレジスタンス。
ヤクザは誕生以来今まで堅気の生き血を吸ってきたため、その特性が具現化しただけなのでしょう。
愉快だったのはヴァンパイアになった警官、権力を笠に着てあくどく生きると宣言します。
日本中がヤクザになってしまったら、今まで隠れていた「ヤクザ願望」が一気に噴出してくるのでしょう、これは興味深いものです。

と、なかなかやるなと思っていたら、途中から落としどころが無くなったように「カエル」のお化けが出てきます。
政治、経済、文化に窮したら天変地異が起きるという、やはり日本的滅亡期待論なのでしょうか??
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み