AIR/エア (2023)

文字数 625文字

【地上の星が聞こえてきた】 2023/4/10


プロジェクトX 「エアー・ジョーダン誕生物語」、微かに「地上の星」がバックに流れていたような気すらした1984年の熱い男たちのお仕事自慢話だった。
ベン・アフレックとマット・デイモンのコンビが本シネマ製作から関わっていて、二人そろって美味しい役を演じているところから勝手に想像すると、お二人ともにエアー・ジョーダン発表の時に先を争って買い求めた子供たちだったに違いないと思い、一人ニンマリした。
マット演じるナイキ・バスケットボール部スペシャリストがマイケル・ジョーダンを口説き落とす台詞たるや世界最終戦争を思いとどまらせる殉教者の面影すら漂う、シネマの別シーンでもかの有名なキング牧師の演説が効果的に取り上げられているところから、人は人を言葉で感動させることができる証が本シネマのモチーフとして際立っていた。
マイケル・ジョーダンと契約するがためにアポなし突撃訪問する、ライバルの欠点をあげつらう、規則を破るだけでなくそれをも利用する、会社に泊まり込みでモデル製品を開発する・・・想像した通りのプロジェクトXエピソードの数々、それでも僕はその熱に感動する。
今、周りを見渡してもこんなに熱くビジネスに携わるチャンスすらないデジタル世界を寂しく思い、あの1980年代を懐かしく思い出していた。
バスケットボールではなくランニングでNIKEと親しい僕ではあるが、未知の世界にいた地上の星々に逢えてよかった。
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