変身 (2005)

文字数 693文字

【超説明の罠】 2007/2/8



東野圭吾原作の結構楽しんだミステリーだったような記憶と、若手俳優イケメン度では高く評価している玉木宏主演という理由だけでのチェックでした。
途中から原作を読んではいなかったのかな?と思える展開になってきました。
結局この疑問は解明されないままです。近年本は読んだ後捨てる習慣だし、そのくせ昨日読んだ本の内容も忘れてしまうようになったものですから。読む本跡を汚さずですかね。

ま、この点は本筋ではなくシネマとしての評価をしましょう。初監督作品(佐野智樹)だそうで、そのときよく入る罠「超説明」になってます。
映画製作の苦労は想像に難くなく、見るだけの立場でえらそうに言うな・・・との反論も承知の上で、観客あっての商業シネマであることを忘れないでとお願いします。
その原則である「退屈させない」をはずしていますね。
久々に「早く終われ!」エナジーが噴出しました。結局ミステリーだから最後まで付き合ってしまったけど、ラストもね~~。
ミステリーでお客を呼べないからラブストーリでサービスするぞ戦略は当然破綻しました。

ミステリー分野で、特に「変身もの」の映像化は要注意でしょう。文章では人格を複数書き分けられますが、映像では俳優がひとりで演じ分ける事になります。
「ハイドアンドシーク」のロバート・デ・ニーロ、ダコタ・ファニングですら変身は辛そうでしたから、玉木君個人の責任ではないと思います。
製作上キャスティングに問題があったことは間違いないでしょう。
(逆にひとりの人格を複数の俳優が演じる傑作「アイデンティティ」もありますが、余談でした)

次回の玉木、蒼井優に期待しましょう。
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