妖怪の孫 (2023)

文字数 583文字

【妖怪はどこにでも】


先ず最初にチェックしたのが製作時期、2023年とのことであるので元首相暗殺後の完成になる。
もはや邪魔されることも報復される心配もない状況下での安倍晋三評伝シネマにいかほどのパワーを持たせることができるのか、あるいは矛先を何処か新しいところへ向けた辛辣なものになっているのか、拝見する前の心構えができていた。

「妖怪の孫」というからには岸信介と安倍晋三お二人の血の因縁に迫るものを期待したが、爺・孫に関する雑多エピソードを映像で拾い上げるだけの既知情報羅列でしかなかった。
安倍晋三批判の立場の者にとって本シネマのコンテンツは原点とも思えるものばかり、驚愕の 新事実などにお目にかかれることはなかった。

ここまで述べてきて、もう何も言うべきことがないことに気づく。 ドキュメンタリーの限界と課せられる制約をそっと忖度した。

おそらく製作側もこの点を考慮したに違いない、
手法を変えて「妖怪」の定義を顧客(観客)に問いかけてくる。
妖怪のような考えが日本に生きているあなたの心の中に巣くってはいませんか?・・・・と。
憲法の役目を勘違いしていませんか?
自己責任はそんなに偉いものなのですか、人権よりも?
国を守るためであればミサイル爆買いしていいのですか、効果はありますか?。
もしかして明治憲法に戻りたいのですか?

なるほど、妖怪は至る所にいた。
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