Diner ダイナー (2019)

文字数 404文字

【華麗なる食堂】 2019/7/5



華やかな出演者、絢爛豪華な大・小道具、魅力的なアート、
そんな世界のなかで「血」と「銃弾」と「ナイフ」が交差する。
日本シネマにはいまだかってなかった、美と暴力と香りとテイストがあった。
それは蜷川監督の功績であって然るべし。

主演藤原竜也さんの朗々たる台詞回し、
奴隷メイド(玉城さん)の生い立ち紹介シークエンス、
女ボス(真矢さん)のスターのステップアクション、
すべては舞台につながっていた。
かように舞台演劇の内面の広がりを、ストレートにスクリーンにぶちまけた力業は大したもの。
殺し屋たちの食堂物語を、これほどまでに朗らかに作り上げた天真爛漫さも好感だった。

僕は何より、ダイナーの食事に魅了された。
詳細不明の美味しそうな料理を食する殺し屋たち。
一皿でいいから、一口でいいから味見したかったな。

老婆心:
エンディングも含めて、メキシコシーンが意味不明にぼやけている。
無くてもよかったか?
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