劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~ (2023)

文字数 875文字

【劇場版としても良質】 2023/4/28


TV連続ドラマベースのシネマタイトルには、どこかに「THE MOVIE」が入っている、TVドラマを見ていないとちょっとつらいかも?・・という警告だろう。
本作ではTHE MOVIEではなくて「劇場版」となっているが同じことである。TVドラマだけれど、劇場で観た方がいいですよ・・・という案内かもしれない。

どちらにしろ、この種のシネマには大きなリスクが潜在しているのは重々承知している、一番のリスクはドラマで構築されてきた登場人物関係を知らないと理解できない劇場版になっていたら、これは悲劇である。
過去、この悲劇にぶち当たったことがある一方、「ドラマを見てなくてもお楽しみいただけます」と豪語した劇場版に納得したこともある。

・・・と色々御託を並べてみたが、本ドラマを僕はTVで観ている、非常
に稀なことであるが主演の鈴木亮平さん見たさに全エピソード拝見しかつ直前のスペシャル編もクリアしている、このスペシャル編は本シネマのために用意されたプロローグであるので万が一このスペシャルを見落としていると本編で戸惑うかもしれない、つまり、僕は用意万端で本シネマに臨んだというわけである。

TOKYO MERスピリットが全編に色濃く漂うのは予想した通り、というか これが物語の肝なのであるのでシネマでも確認し満足する。
スペシャルで事前通知された主人公の再婚、ライバルMERであるエリートチームYOKOHAMA MERとの確執が劇場版の観どころになっている。

劇場版らしく、出動ケースも大型で斬新。
空港事故機内でのMER 、高層ビル(ランドマークタワー)火災で取り残された負傷者MER、そして予告編のメインテーマになっていた 妻を選ぶか赤ちゃんを取るかの究極選択クライマックスは、逆にTVドラマの延長線上にあるTVドラマらしい展開に終始していた。
そのキーワードは 「死亡者ゼロ」。

TVドラマもそうだったが、賀来賢人さんの儲け役レベルが目いっぱいに振り切れていた、もっとも鈴木亮平さんあっての儲け役ではあるけれど。
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