ベン・イズ・バック (2018)

文字数 525文字

【死神に勝つほどの熱い愛】 2019/6/5



このところルーカス・ヘッジズ出演のシネマが軒並み抜きんでている、と感じているのだが、
とうとう、ジュリア・ロバーツとの一騎打ちとなった本作、
「ギルバート・グレイプ(1993)」脚本のピーター・ヘッジズ監督・脚本と漏れ聞いて懐かしさのあまり拝見した。

同じ ヘッジズ姓に気づいたのはエンディングロールの時、古希の病が進行している(ボケと気付きの遅さ)。
このキャスト・スタッフをして「息子の七光」と言っていいものか…悩むところだ。
というのも、ジュリアとルーカスの火花を散らす演技合戦に比べると、ホンも演出も特色が見えてこなかったから。

物語は薬物依存症から抜け出ることの困難さと、そんな彼らを支援する団体、家族の実態を描く、さほど珍しいテーマでもない。
そこで今作では 息子への優しさと、一方では更生への厳しい対応…という母親の矛盾する心の移ろいにフォーカスされる。
演技者として、「おいしい」シチュエイションには違いないが、力量の試される場でもあった。

ルーカスは、イメージ通りの、そしてジュリアは「いい女」という今までの殻を破った演技だった。
ジュリア再生、その点においてピーター監督の功績があったと言えるかもしれない。
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