ザ・タウン (2010)

文字数 650文字

【やっぱり ベンは名監督】 2011/2/6



ベン・アフレック,
その姿かたちが全然変わらないのには驚く以上にあきれてしまう。
【アルマゲドン】、【パール・ハーバー】に見せる
「男くさい」イメージは今シネマでも健在だ。
揶揄すれば、
「進化しない役者こそハリウッドスターの証」なのかもしれないが。

ベンの名誉のために付け加えれば、スターの地位を確立してるのにもかかわらず
いろいろミスマッチともいえるキャラクターを演じたがるのは
彼の飽くなき向上心を物語るものでもある。
しかし今回は彼のはまり役
・・・マッチョで悪だが心に隠された傷を持つプロ犯罪者というわけだ。
このプロのこなすヤマが3回連続でストーリーを盛り上げるとはなんと贅沢なことか。
やりすぎじゃないか?
と思う暇もなく父と母の秘密、被害者との恋愛、組織への復讐などがてんこ盛りだ。
ごていねいにも、敵役FBI特別捜査官も丁寧に組みいれらる気配りに、
誰も文句はつけられない。

脇を固めるのがジェレミー・レナー、彼の上手さにベンがかすんでしまったのは残念だが
ボストンのタウン犯罪者のなんたるかをシンプルに、しかし多面的に描いてくれた。

と、結局ベンを蔑ろにしてしまったみたいだが、そうではない。

これほどの密度の濃いストーリーを破綻なく紡ぎ、
オリジナリティあふれるアクションシーンに溢れさせ、
その底辺には深いボストン愛を感じさせてくれたのは
ベン・アフレック監督だった。
【ゴーン・ベイビー・ゴーン】でもしかして彼は名監督だという思いが、
今回確信になった、
やっぱりベンは名監督だ。

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