ボヘミアン・ラプソディ (2018) 

文字数 737文字

【メジャー初大役での快挙 ナイスマリック】 2018/11/9



・・・・・【QEENの楽曲を唯一超えるのは彼の物語】・・・・・
こんな素敵なコピーの予告編を数か月も見せつけられ洗脳されたから拝見したわけではない。
ラミ・マリックの初主演を祝福するため僕は劇場に足を運んだ。

僕がマリックの強烈な個性に気づいたのは
「ザ・パシフィック(2010年)」で見た達観した兵士の姿だった。
準主役とはいえヒール役の兵士を嫌味たっぷりに演じていたが、
その陰にかすかに見え隠れする人間味がちらりと輝いていた。
風貌と声が特徴なのだが、それを証明するほどのキャストはその後
本編ではなかなか巡ってこなかった。

そして本シネマで伝説のフレディ・マーキュリーを演じると知った。
どんな役作りになるのかと他人事ながら心配していた、まるで家族を心配する様に。

と言って、フレディ・マーキュリーを深く知っているわけでもなく、
だから そっくり度に異議を唱えるまでの資格も無く、
僕としてはニュートラルな形でラミ/フレディを愉しませていただいた。

驚いたことにフレディ・マーキュリーをラミ・マリックはそのまま地で演じていた。
くさい芝居は一切なし、
ラミのフレディがそこに息づいていたのには かなり驚かされた。

シネマはバンド結成当初からライブ・エイド・コンサートまでを早足で駆け抜ける、
まるでフレディの人生の様に。
フレディの生きざまをできる限りたくさん伝えたいという意味がそこに見えていた。
仲間との友情、メアリーとの奇妙な愛情、そしてゲイへの傾倒が
楽曲と交互しててらいなく語られる。

そして、
何といっても見どころは「ライブ・エイド」の再現。
QEENの力を感じそして切なくなった。

ラミ・マリックは大きな階段を一つ登り切った、おめでとう。

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