ミュージアム (2016)

文字数 394文字

【「セブン」のおかげ】 2016/11/12



WOWOW FILM制作シネマがワーナーブラザーズで配給される時代になった。
WOWOWシネマはもともと一癖あるドラマをマニアックに送り続けてきた印象が強い。
本シネマでも、核となる猟奇殺人シーンの数々はその実績面目躍如だし、素顔が見えない妻夫木聡さんも異例に違いない。

猟奇殺人事件捜査の刑事に、逆に忍び寄る犯人からの恐怖の仕掛けが物語のテーマ。
追いつめているはずの刑事たちが、犯人の逆襲に会う。
主人公の刑事は、妻と息子を狙われる、家族を守り切れるのか、それとも?

雨の日に犯行を繰り返す通称カエル男、刑事たちのコートにはいつも水滴が。
彩のない湿っぽい映像が見る僕を不愉快にさせる。
「セブン」に感じた拭いきれない陰鬱感がよみがえる。

あろうことか、事件が終わっても主人公にはセブン以上の陰がそっと忍び寄る。
徹底した「暗さ」は、いつしか快感になっていた。
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