ハンターキラー 潜航せよ (2018)

文字数 726文字

【超絶娯楽戦争シネマ、 久しぶり!】  2019/4/12



まずは ミカエル・ニクヴィスト に哀悼の気持ちを捧げたい。
憔悴したロシア潜水艦艦長の姿は演技だけとは思えず観るのがつらかった。

しかしながら、
本シネマはひっさしぶりのコテコテ娯楽戦争アクション、
裏返すとご都合主義溢れた勝手なハリウッドシネマの極致だった。
そこが面白いんだけどね、それがハリウッドシネマのお愉しみなんだ。
だから、ごちゃごち云わずにスピードあふれた展開とハラハラドキドキをいっぱい楽しんだ。

物語は、アメリカ原潜がロシア大統領を救出するミッション、
まさに荒唐無稽度はアカデミー賞クラスだ。
潜水艦シネマには名作が多い、そのエッセンスは鉄の塊に閉じ込められ
音(ソナー)に神経が集中する、ちょっと暗いし怖いシチュエイション。

本作には その閉所恐怖をカバーするオプションがついている、
特殊部隊(おそらくはシールズ)の露大統領奪還という地上編。
海中と陸上とのコンビネーションがうまく作動し、
そこにお決まりのペンタゴンの馬鹿指揮官などが僕をイラつかせ、
カタルシスに導かれる。
うまい仕組みだった、うまく仕組まれた感もするが。

露大統領を救出しないと 第三次世界大戦になるという設定もありきたり、
主人公のアメリカ原潜艦長が叩き上げ というのもアルアル、
その副長が規則優先の堅物、副長補が理解ある部下となると、もはや定番。

こんな展開だけど、予測できなかったのがラストの戦闘シーン。
久々の潜水艦シネマ、何やら高度な機能を簡単に見せてくれた、
これぞシネマならでは。
結末は見てのお愉しみ、スクリーンに映える潜水艦VFXの進化に驚かされた。

アメリカもロシアも、冷戦の再開は止めて代わりに本シネマを楽しみましょう。
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