いつか眠りにつく前に (2007) 

文字数 787文字

【二大女優の名シーン、見逃さないで!】 2008/2/24



シネマ終章、メリルとバネッサ二人の職人技演技を観るだけでも充分価値がある
・・・お奨め。
女優の役者魂ここにあり!です
・・・お奨め。
バネッサは、末期病症で鎮痛剤のため意識混濁しながらも
「人生最初の過ち」に執着する老女。
片やメリルはバネッサの親友という設定で半端ではない思いきり老け役。
メリルがお見舞いに来る、バネッサのベッドに入り込み交わす会話、圧巻
・・・お奨め。

実は、このベッドシーンには伏線がある。
若き日、メリルの結婚式の朝バネッサが逆にメリルのベッドに入り込んで
結婚の決意を問いただすシーンがある。
そう、
このように、永い眠りを前にした老女の輝ける青春のひとこま、
ひとときを彼女の空想の世界も交えながら、
行きつ戻りつしていくシネマ、
どこか懐かしく心がやすまる想いでいっぱいになってしまった、
・・・やっぱりお奨めだな。

50年くらいを行き来するストーリーだから当然ダブルキャストになっている。
最近よく見かけるクレア・デインズがバネッサの若き日を受け持ち、
「なるほど・・」と唸らせてくれる、
メリルの若き日もはじめて見る役者が演じていたが、違和感のない雰囲気で
クライマックスの二大女優シーンにうまく繋がっている。
・・・と感心していたら、メリルの娘だということで・・・・なんだ、さもありなん、
まぁ下手でないから許す。

女優さんばかりを褒めては本シネマのテーマが伝わらないかもしれない。
死をモチーフにしてはいるが、生命力に満ち溢れ力強く勇気付けられる。
死を前にして振り返るに値する人生が送れたことに満足したい・・・・
そんな想いをもらった気がする。

なにも「死」や「最期」を意識して生きる必要は無い、
精一杯前向きに毎日を生きることなんだろう。
諦めたり、逃げたり、なにもしないままでいたり・・・・
主人公二人はそんな生き方は選ばなかった。

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