すべては君に逢えたから (2013)

文字数 736文字

【生真面目「ラブ・アクチュアリー」】 2013/11/23



群像ラブストーリーだという、そして日本版「ラブ・アクチュアリー」だそうな??
しかとは認識できなかったが、6個のストーリーがあるそうだ。
①イヴの恋人
②遠距離恋愛
③クリスマスの勇気
④クリスマスプレゼント
⑤二分の一成人式
⑥遅れてきたプレゼント

アクチュアリーな男女のラブストーリーは①と②だけかな。
④は未知の母への愛であり
⑤は消えゆく魂の家族愛、どちらも無論愛情物語には違いはない。
⑥は遠い昔の叶わなかった恋の亡霊話、
③は恋に恋する純情話だった。

タイトルの「すべては君に逢えたから」は
実は⑤の父息子の切ない物語の中での台詞だ。
父が自分の人生は息子の「君に逢うためだった」と告白する
・・・ギリギリの哀しい愛情物語だ。
このように、⑤に見られる厳しい家族愛情物語と①のようなラブファンタジーが混在する。

かと思えば、49年前の恋人の純情を確かめる老女(倍賞さん、さすがに上手)の放心が
心に重たくのしかかるアフターテイストだったり。
わが日本では、「ラブ・アクチュアリー」のように純粋愛を
ミカルに語ることはできないのだろう、仕方なし。

一方で、本シネマは東京駅100周年行事の一環だそうな。
②はまさに東京駅のラブロマンス、ありきたりのハッピーエンドにも心がぽかぽかする。
⑤の父親がJR 社員という関係があるが東京駅との絆は感じられない。
東京駅はもちろん、駅構内ドゥオモ、ステーションホテル、
東北新幹線のシーンが見られるが物語に必須とも思えない

実は共通テーマは12月24日、クリスマスイブの愛の結実。
つまるところ、
こんな国でも宗教心がなくても、
愛情がある限りクリスマスキャロルは語り継がれるのかな。
メリークリスマス!ミスター スクルージ。

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