神童 (2006)

文字数 890文字

【ピアノシーンに照れます】 2008/2/26



記念すべき「ホームシアターシステム導入第一回鑑賞作品」。
だからといって、
音楽シーンが中心となる本シネマを意図的に選んだわけではなかったし、
むろん本シネマを観るためにホームシアターを設置したはずもなかった。
それにしても、音の感激の少ないこと甚だしいかぎりで、チョット残念で勿体無かった、
いえ、ホームシアターシステムが・・・ということですけど。

そうすると本シネマは、天才ピアニスト少女のヒロイズムを堪能するのが本筋。
クライマックスに観る究極のパフォーマンスに心から心酔できるか、できないか?
ここが運命の分かれ道(?)になるだろう。
僕はアンチコミック、アンチアニメ教徒(原作に遡っても)だけど、本シネマは面白かった。
このくらいのインパクトがあれば細部をあげつらう気にもならない。
何せ彼女は「神童」だから、どんなことも可能だし、その存在そのものが「変」でもちっともおかしくない。
中学生らしい見てくれなのに、やることなすことがスーパーだった。
こんな少女のファンタジー、他人事のように楽しませてもらった。

ところで、
このタイプのシネマに付き物の「楽器を触る役者さん」の演技を見ていると、
僕はどうしてか、「照れくさくて仕方なくなる」。
主役のお二人、プロとしての役作り、おそらくはピアノのレッスンも受けたことだろうし、
実際、タッチのアップは著名なピアニストの吹き替えなのかもしれないが、
手の映らない表情だけのバストショット、大胆なる全身が見えるロングショットは観てて照れる。
言葉にするとこうなる・・・「よくやるよね~、嘘くさくないかい」。
じっさいウソっぽいんだな、楽器がらみは、これが。
刑事や、兵隊や、ホステスや、極道などに扮する俳優からは覚えることのない異和感だ。
僕は音楽家に特別な想いがあるに違いない。

話が元にもどるけど、
そうであれば、せめて「音」は気合を入れて臨場感を維持して欲しかった、
とつくづく悔やまれる。
なんのかんので結局、ホームシアターシステムありきの感想になってしまった。

忘れてはいけないのは、成海璃子の熱演、今後もおおいに楽しみだな。
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