ある決闘 セントヘレナの掟 (2016)

文字数 514文字

【潜入捜査西部劇】2017/6/14



西部劇が好きだ、かってジョン・ウェインは僕の神様だった。
そして今、西部劇にはめったのお目にかかれない。
だからということもないが、新作西部劇に巡り合うとドキドキする、今回もだ。

本西部劇は、リアム・ヘムズワースとウッディ・ハレルソン二人の「男の対決」がテーマだ。
西部劇の定石どおりの因縁の二人の決闘という大筋になっている。
現代風アレンジとしては、悪者がカルト宗教家という設定であり、
そこへ正義の味方であるテキサスレンジャーが潜入捜査するという設定だ。

テキサス州編入直後の混乱時代を舞台に懐かしい西部劇の風景が再現され、
アクション構図はすっきりと整理されている。
クールで残虐な宗教家をハレルソンが楽しく演じている、見事な狂気ぶりだった。
一方のヘムズワースは終始髭面ながら、相変わらずの誠実真面目イメージを演じている、
あまりにも定番すぎていて愉快だった。

アメリカ開拓史を小さな村に再現させ、
かの国当初からの人種多様性を確認した点はまさに今様だった。
潜入捜査官とは言いながら、電子機器のバックアップがあるはずもなく
おのれひとりの力量で局面を打開し相手を倒す、
イージーだがこれが西部劇のカタルシスなのだ。

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