レヴェナント:蘇えりし者 (2015)

文字数 417文字

【圧倒的 映像美とサウンドに酔う】 2016/4/22



カットごと頻繁にアメリカ原野の風景が挟み込まれる。
森、河、空、夕陽、朝日、大木、朽ち木、雪、氷
・・・・撮影監督ルベッキの独壇場だった。
三年連続アカデミー撮影賞の偉業だけど、
「トゥモロー・ワールド」冒頭のような彼の衒い無い長回し撮影が僕は好きだ。
しかし今シネマでは、ほとんどスティルとも思える壮大な美しい映像が、
いくぶんワイド過ぎに目に飛び込んでくる。
至福の時だった。

ルベッキの映像に負けなかったのが阪本さんの音楽だった。
映像の音、音楽、サウンドエフェクトが三位一体となって耳に飛び込んでくる。
これまた至福の時だった。

物語は、定番と言ってもいいくらいの復讐劇だ。
映像美とサウンドの至福の時間が一気に飛び去り、
酷い暴力シーンで人間たちの生々しい生活を描く。

ディカプリオさんの渾身の演技が際立ってくる、
大騒ぎだったアカデミー賞なんかを大きく超えていた。

あぁ、シネマファンでいてよかった。

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