355  (2021)

文字数 962文字

【一級の女性アクション お観逃しなきよう】 2022/2/4



酷い予告編であり、TVCMだった(素材は同じだから当然)。
その心は・・・世界を悪から守るために5か国の腕利き女性スパイが集結する・・・酷いでしょ。
僕には「5人綺麗どころ・有名どころを集めておいたので見てね、あっそうそう、中国も入ってるよ」・・・と聞こえてしまった。
米CIA,英国MI6,独BND,に加えてコロンビア、中国(こちらはやや立場が不明確だが)のヒロインたちがアクションとお色気でスクリーンを華々しく飾るのだろうと想像できる、パスしようと思ったがシネマは女優で維持されているという強い信念の僕が、なかでも大好きなダイアン・クルーガーとジェシカ・チャステインのお名前を拝見すると、と~ても我慢が~できなか~ったよ~。
というわけで、若干バイアスが入った感想になるが(いつものことでもあるが)、ウイルスパンデミック2年間のアクションシネマでもベスト3に該当する作品、観逃がさなくてホントによかった、この一点だけをメッセージにして本レビューを終わりにする・・・とはしない。

本シネマの底辺にあるのは性差別、長い歴史の中で熟成され同時に巧みに擁護され続けてきた女性差別への不承諾さらには拒絶、抵抗。
普通のまともな男どもは登場しない、登場してもあっさり消されてしまう。
世界危機クラスの陰謀を扱うだけにたくさんの死人が出るがこれはシネマならではの許されたカタルシス、なのに女性は死なない。
悪しきすべての男どもに立ち向かう本作のヒーロたちを含めて女性は死なない。
男たちが管理する組織は汚職だらけ、裏切りも日常、誰も信じてはいけない。でも、女性たちの友情は厚く信頼は強固だ、何より彼女たちは強くて美しい。
実際に、女優陣のアクションは銃撃、格闘、IT、策略 すべてにおいて男たちを凌駕する設定になっている。

繰り返すが本シネマは気の毒なくらい宣伝活動が無能だった。
もしかして、ヒロイングループに日本人が含まれていないことが本シネマ偏向になっているのか? とすら疑ってしまう。一方で中国女性は美味しいところを持っていくし・・・なんてやっかみもあったりして。
でもそれは無理だ、
女性の地位が格別に低い日本、
パンデミック統計にFAX使用の日本、
到底この先端スパイ団に入る資格 はなかった。
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