ドリームプラン (2021)

文字数 726文字

【ウイル・スミスにアカデミー賞を】2022/3/2



またまたウィル・スミスは人類を救う。
かって宇宙人から、ゾンビ―から人類絶滅一歩手前で救ったようにだ。
では今度はどんな脅威から人類を救ったのか?
いまだに地球にはびこる差別から救った。
ことはそれほどまでに大仰である。

BLM運動が今の時代にまだ叫ばれ、コロナパンデミックアジア人種由来暴力が根強いアメリカに一筋の光明を照らし出した。
オリジナルタイトルは「KING RICHARD」、ウイリアム姉妹を作り上げた偏骨親父リチャードの生き方が本シネマのコアになっている。
生まれる前から二人をテニス世界一に養成するプランを作り、プラン通り強引に周りを巻き込んでいく姿は、日本にいてかつテニスに縁遠い身としては全編すべてが新鮮で驚きだった。
そのキーとなるのが差別、黒人が薬に溺れて野垂れ死にする道しか選べないのならいっそたんまりとお金を稼ぐテニスプロに娘を育てる。
父親ができることは差別に立ち向かうことではなく、差別を越えた世界に子供たちを導くこと、求道者なんかではない、リアルな父親だ。
著名なアスリートのサクセスストーリーの裏に潜む家族の結束と忍耐・・・という綺麗ごとではなく、目標管理の仰天エピソードがたっぷり仕込まれている、考えられないような父と姉妹の決断に何度僕は物語の先を読み間違えてしまったか、岐路に立つたびの驚愕の選択は固い意志に基づいていた・・・トップになるという。

もしかして、ウイリアムズ姉妹の業績がアメリカでは過小評価されているのか?
それはハリウッド業界の中で黒人の地位が軽んじられているのと同じなのか?
本シネマはアカデミー賞に選ばれるべきだ、
それで人類は救われる、差別という宇宙人やゾンビ―から。
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