キサラギ (2007)

文字数 501文字

【ゲームによるインベージョン】 2008/7/20



演技人5名がよくよく笑わしてくれるが、
タレント、お笑いの方が多いのだから当然といえば当然。
残念ながら僕が大笑いしたのはギャグに対してのみだったけれど。

クローズドな狭い空間いっぱいに、ぶつかりそうに動く5人。
工夫された構図とカメラ配置で、5人の心理状態も見えてくる。
そう、いつも見えてくる。

本シネマは観客に常に先をちらちら見せながら興味を繋いでいく。
脚本の妙というより、
ストリップティーズ型ゲーム進行スタイルの勝利だと思った。

そう考えると、5人のキャラクターが類型的なのも納得できる。
そう考えると、回想シーンが稚拙なつくりなのは、
予算縛りのせいではなくて、ゲームテイストを目指した故なのだろう。
そう考えても、こんなコンテンツじゃとても
ゲームマニアには通用しそうもないと大きなお世話的心配をしてしまう。
それでも僕は随所で大笑いしてしまった。

いやはや、シネマはとうとうゲームにもインベージョンされてきたものだ。

次回に続く含みの意味するところには、
今後の本格的ゲーム型シネマ隆盛の予感もある。
新ジャンルのシネマとして評価したいと思うのだが、
心は穏やかではない。
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