世界が燃えつきる日 (1977)
文字数 418文字
【絶望感のない破滅SF】 1978/4/7
まず贔屓目の感想から。
原作は未読だけど破滅SFは僕のお気に入りなのでプラス一点、
悲惨パターンを各種取り揃えていてプラス一点、
結局甘めのハッピーエンディングなのでマイナス一点、
ジョージ・ペパードはじめバラエティな俳優陣にプラス一点、
事前PR 活動の派手さにプラス一点、
合計プラス三点の好評価になる。
現実はしかし厳しい。
スケールの大きさ、スリリングな展開(原作のおかげ)にもかかわらずシネマは「大味」だった。
ひ弱そうな装甲車、怖くない変種ゴキブリ、とってつけたお化けサソリ、気味悪い空の色・・・が気になって仕方のない平坦な旅日記だった。
破滅SFのベースに横たわる「人類の明日」が全く描かれていない、例えれば「渚にて(1959年)」、「オメガマン(1971)」、「猿の惑星(1968)」
にあった我が身に迫ってくる絶望感は体験できなかった。
悪い意味での典型的B級シネマだった。
(記:1978年4月7日)
まず贔屓目の感想から。
原作は未読だけど破滅SFは僕のお気に入りなのでプラス一点、
悲惨パターンを各種取り揃えていてプラス一点、
結局甘めのハッピーエンディングなのでマイナス一点、
ジョージ・ペパードはじめバラエティな俳優陣にプラス一点、
事前PR 活動の派手さにプラス一点、
合計プラス三点の好評価になる。
現実はしかし厳しい。
スケールの大きさ、スリリングな展開(原作のおかげ)にもかかわらずシネマは「大味」だった。
ひ弱そうな装甲車、怖くない変種ゴキブリ、とってつけたお化けサソリ、気味悪い空の色・・・が気になって仕方のない平坦な旅日記だった。
破滅SFのベースに横たわる「人類の明日」が全く描かれていない、例えれば「渚にて(1959年)」、「オメガマン(1971)」、「猿の惑星(1968)」
にあった我が身に迫ってくる絶望感は体験できなかった。
悪い意味での典型的B級シネマだった。
(記:1978年4月7日)