信長協奏曲(のぶながコンツェルト) (2016)

文字数 635文字

【信長様 あなたは本当に存在してたの?】 2016/3/3



テレビドラマのシネマ化には、多面的に不適切な疑念を日ごろから持っている、自分がその猜疑心に満ちていることを自負してもいる。
今回は稀な機会をいただいて、フジTVムーヴィーを観させていただいた。
しかし:
SF少年のなれの果てとして、歴史に関わるタイムスリップ、タイムパラドクスに弱いのは事実だった。なかでも時空を超えた恋物語、時空を超えた愛の交信にはさらにもっと腰が砕けることも自覚している。
懸念していた、TVドラマシリーズ未見の疎外感は無かった。
冒頭簡単な「これまでの粗筋」があることもさることながら、信長様のエピソードは国民的共有知識なので、これまでの経緯もおよその察しが付く。
もっとも、それでも歴史無知の方々が必ず存在するものだろう、主人公さぶろーのように。
まぁ、そんな観客は当該スクリーンには集まってこないだろうが。

それにしても信長様はよくよくタイムスリップの材料になるものだ。
半村良さんの「戦国自衛隊」も、シネマになり、面白かった記憶がある。
信長様のミステリアスな死に方が、こんなにも後世では興味深く想像されるのだろう。

シネマは、TVドラマの延長線どおり(と想像するが)、高校の部活のようなノリで日本を統一していく。
そうなんだ、シネマテイストは、もうひとつの僕の弱点である、キャンパスカテゴリーに近かった。

結局のところ、タイムパラドクスSF、時空を超えた恋、キャンパスライフの三大要素を堪能させていただいた。
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