ブレードランナー 2049 (2017)

文字数 576文字

【アンドロイドは木馬の夢を見るか?】 2017/10/27



「鑑定士と顔のない依頼人 (2013)」 のクレア(シルヴィア・フークス)に再会した、怖い顔ばっかしでびっくりしたがそれでも嬉しいものだ。
というサプライズにもめげず、それでも本シネマは迷いなくK・ディックの世界にいざなってくれる。
前作から30年以上、この間のVFXの革新を考えれば本シネマがいかにK・ディックの深層に迫ることができたか!

しかし、テクニカル優位に驕ることなくK・ディックのテーマ、哀しいレプリカントの人生がしたためられていた。
衒いのない荒廃したLAの街映像、日本語ふんだんのの猥雑な地上世界は前作を真面目に踏襲し進化していた。
今作の超目玉であるデッカード(ハリソン・フォード)と2049年のブレード・ランナー(ライアン・ゴズリング)の競演は贅沢なものだ。
今作のゴズリングにとても良く似た容姿だった、前作のハリソン・フォード。
それが本シネマにいかに作用するかは見てのお楽しみ・・・悲しいかな前作での男前は今や見るすべもないけど(失礼)。

物語が淡々と進行するなか、レプリカント反逆グループと体制側との争いに巻き込まれる新旧二人のブレード・ランナー。
アンドロイドが人間になるためには何をすればいいのか?
人間はアンドロイドより優れた存在なのか?

人類普遍の問題を突きつけられる、けだし名作。
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