レイヤー・ケーキ (2004)

文字数 439文字

【熟成ワイン】 2007/3/11




極々最近感銘を受けた俳優さんたち、それも一枚看板の主役クラスの役者さんが2004年の本シネマに顔を揃えているだけで、価値ありといえないことも無い。
《007カジノロワイヤル》のダニエル・クレイグ、《パフューム》のベン・ウィショー、《カサノバ》のシエナ・ミラー。
僕は彼らに熱い賞賛を贈ったばかりだった。
たった2~3年のキャリアの差がこれほどまでに大きいものとは、想像はできても目の当りにするとそれなりの感慨が起きるものだ。
決して彼らが未熟だったと示唆しているわけではなく、時は間違いなく万人に対して遍く移ろうものである、例えれば、出来の良いワインの熟成の予感を感じさせてもらった気分になれた。

ストーリーは、全編これ皮肉の連続。
犯罪稼業からスマートに手を引きたい主人公が、己の才能を駆使して想定しない運命に抵抗する。トラブルとそのソリューションの応酬はなかなか興味深く、退屈の暇は無かった。

シニカルな流れのシネマが好みの僕にはナイスなプロットでした。
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