相棒 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン (2008)

文字数 628文字

【そりゃ、フィクションでしょ】 2008/5/4



楽しめました、TVシリーズを1作も観なかったのが悔やまれるほど・・・
そこまで言うと、褒め殺しの恐れありだが、TVドラマの本編版としては観ごたえ充分だった。

常連のTVドラマメンバーは当然顔見世しているらしいが、
相棒二人のTV演技をサポートする一癖以上あるベテラン俳優3人に正直驚いた。
実は平、津川、西田のクセモノたちが本シネマの節々をきっちり締めている。
いまどきだから、三人はシネマスターでございますと見え切ってるわけでもないし、
彼らとてTVでも稼いでいる身分だが、そこには、相棒二人との差が歴然だ。

実はこのギャップが一番楽しめた。
水谷さん、寺脇さんともTVタレントのイメージが強い、実際に大きなスクリーンで観ると 
彼らが小さく見えてくるのは、セット、大道具のせいだけではない。
しかし、これとて大事件を解決する二人がスーパーポリスに見えないことの証明でもある。
この親近感、虚構こそがTV「相棒」の魅力なのだろう、納得してしまった。

ストーリーは日本シネマには珍しく錯綜かつ執拗で、犯罪の根っこにあるテーマもリアリティがある。ダイナミックなカタルシスも大盤振る舞いされていて、これはこれで気分爽快だ。
犯人との戦いが謎解き知的終結になるのがお洒落でいい(本シリーズのお約束なのかも?)。
でもね、
「これはフィクションです」というお断りがあったのには驚いた、やはりTVドラマなんだって。
進化した内容でもう1作観てみたい。
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